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- expanded journal -

2008/12/15
さて, 大企業が大量のリストラ (つーか派遣切り?) をするだとか, 米大手が倒産寸前だとか不況の嵐が吹き荒れている昨今ですが, うちの会社もそうなっちゃいました。 15日に社員全員が集められて状況と今後の方針が説明されたわけですが, どういうことになったかを一応記録しておこうかと思ったわけで。

うちの会社ですが, 今現在負債が 4億円超(!)もあるらしいです。 銀行にはリスケジュールを申し込んだので当面はもちそうだとのことですが, 当然追加融資は受けられない状態となっております。

全ての元凶は社長でした。 もともと 20代で大手企業をドロップアウトして今の会社 (以下現会社) を設立したわけですが, 典型的なワンマン経営者です。 更に問題なのが, 何か欲しいと思うと歯止めが効かないということ。 おかげで社内には, そうやって社長が勝手に購入したままの計測器や設備がゴロゴロしてます。

社長が会社を作ってから暫くはいわゆる町工場みたいな感じで, 近所のおばちゃんとかが寄り集まって作業していたようです。 その後移転したり有限会社から株式会社になったりして, そのうちに技術部 (名称はコロコロ変わるが) が作られました。 客先での設計時から入り込むことで, 受注しやすい環境をつくり上げ, 売上を順調に伸ばすことができた, そうです。

そして遡ること数年前, コスト計算上どうしても一部の業務を 24時間体制にしていく必要がありそうだということ, それに加えて今までとは全く別の「いかがわしい」事業に手を出そうということで, 別の場所に工場を建設する計画が持ち上がったようです。 ところが市内で競売に掛けられていたとある物件を見た瞬間に悪い病気が出たらしく, 新工場のための土地建物を社内や株主に一切の相談なしで勝手に購入してしまいました。 費用は一億数千万とか聞いてますが, それに関する事業計画も投資計画も償却の予定も計算もなし。 すごい話です。
そして新工場のために会社を設立(以下新会社)。 新会社の社長には今の会社に全く関係ない馬の骨を起用しました。 なんと経営はおろか日常業務もロクにできない有様でして, 新会社は順調に右肩下がりの経営を続けていきました。
いよいよ新会社の経営が立ち行かなくなると, (社長が勝手に購入した) 土地建物を売却しようという話になるわけですが, それに対して社長が取った手段は, 新会社を休眠状態にして更に新しい会社 (以下新新会社) を設立して仕事を続けていくというものでした。
しかし会社を作り直しただけで経営が上向くはずも無く, 新新会社も結局は取引先の倒産に巻き込まれる形で消滅してしまいました。
ここで問題なのは新新会社の運転資金です。 登記上は別の会社ですが銀行からは現会社の一部として見られたために, 新新会社としては融資が受けられなかったらしいです。 そこで, 社長が同じ人間ということで現会社の資金を流用し, 新新会社の売上で補填するという構図が出来上がります。 始めのうちは順調に行っていたようですが, 上に書いたように取引先が倒産したため, 補填に使った手形が不渡りとなり現会社の負債になったと, そういうわけです。

更に, 社長が通常取引のない銀行から独断で融資を受けていたことが発覚しました。 その額およそ 3000万円。 あまつさえそれを全て着服して個人的に使ったことまで・・・。

ここで更に状況を悪くしたのが民事再生法の適用を申請しなかったことです。 どうも今年に入ってから何回か, 資金を提供するから民事再生法による再建をしろという話が取引先からあったようです。 ところがそれを全て断ってしまったとのこと。 そうこうしているうちに世界的な不況が始まり, じゃあこの話はなかったことに, となったらしいです (まあ当然か)。

ちなみにこの辺の話は従業員は一切知らされていなかったわけで。

社長の暴走の結果がこれということで。 スルーしきれないあーんなことやこーんなことが明るみに出てしまったため, 刑事民事両方で告訴することになったらしい。 その上で会社を維持していくために規模を縮小して生産に特化していくんだとさ。 従業員の約 30%である 20人を解雇, 残る従業員も給料を 10〜 30%カットだそうな。 基本的には間接人員を解雇するということで, 現在のような設計から携わるような仕事はばっさり切って, 製造業オンリーに的を絞る, つまり 10年前の町工場状態に逆戻りすることになるらしい。

とまあこれが今現在の会社の状態。
負債を返済するのに今のままだと 50年近くかかるらしいよ。 まあこれはリスケジュールで返済金額が減ってるからであって, そこを正常な額に戻せば期間はもっと短くなるということですが, 融資が受けられない状態で, 生産に特化即ち何の特色もない会社となって, 長期にわたって会社が持つか? というのが懸案事項ですな。

さて, 残ってくれとは言われているが・・・。